2007.06.29 (Fri)
風の吹く。
風は東へはたまた西へ 夢よ、世界を駆け巡れ
2007.06.28 (Thu)
待つひとの。
埋もれ木(ボグ・オーク)を使ってお守りの短剣を彫っていたら、セラのにーさんに面白がられた。あんな細っこいナリだけど、剣士名乗るだけあって、にーさんも鍛えるとこは鍛えてる。身も軽いし、砂の上での行動にも慣れてるし、予定があったら護衛さんをお願いしてもいいかもしんない。
気になってる相手がいても、思いを上手く伝えられないらしい。セラのにーさんは。
今までずーっと旅をしていて、一つところにとどまることがなかったから、誰か一人のとこに心とどめとく、その方法っていうかお願いの仕方が上手くわかんないのかもしれないね。
宿屋だったらお金払えばいつまでもいたっていいんだけど、ヒトの心っていうのはそういうモノでもないわけだしさ。
ただ、待ってるだけじゃあたしきっと三分で飽きるから、だからやることも起きることもいろいろ起きてる、今くらいがちょうどいいに違いない。
―――や、たぶん、だけどね? (へにょり。へたれた鉛筆の線)
(山頂の大聖堂)
2007.06.27 (Wed)
届け天まで 広がれ果てへ
それは魔神の先駆け勤める黒い魔物が空を翔るからだとも、月の女神さま―――あまねく慈愛の心を持って、砂賊のやることすら咎めだてすることのない―――が、見たくないと姿を隠すくらいのモノがいたか、あったか、っていうコトだから。
おたしはそんなにカンが働くほうではないけれど、一緒にいたセルヴァも同じことを思ったっていうとは、つまリそれでビンゴだったんだろう。
気まぐれな、風の「魔神」は、連れ去るべき魔を連れ去るついでに、ちょっとあたしたちの前に姿を見せたのかもしれないね。
次の仕事に、護衛として同行したいって言い出したセルヴァにあたしが出したのは、砂漠の風の中で、30メートル先の的に矢を当てること。
それがあんなものを誘い出してしまったっていうことは、セルヴァがそんだけ真剣にコトに当たってくれたから、なんだろう。
神さまっていうのはふつーに何でもできるモノだから、ホンキになるってことがあんまりない。
だからこそ、人間の……なんにも出来ないモノのホンキの必死を見るのが好きなんだって、あたしのばーちゃんは言っていた。
魔神だってそれに変わりはないわけで。
だからこそ、人の前に構えた刃の切っ先を突き出してくる。踊って越えて見せろと挑戦をする。
越えてしまえば、その先は。
2007.06.25 (Mon)
案内人(砂と運命と)
その途中で、都から街に戻ってきたっていう、スライマーンのにーさんに出会った。
にーさん、街にお店も持って、本格的にこっちに腰を落ち着けるつもりらし……や、ちょっと違うな。
腕のいいまじない師ほど、自分のことを占ってはいけないのだという。だから、人の運命読み解いて、未来の指針の案内、することはできるけど、自分の未来は判らない。呪い師って、そういうイキモノ。
不死鳥の一族は、代々、まじない師を出す一族なんだけど、今はその数が減っている。あたしが知ってるのは、スライマーンのにーさん、一人きりだ。
(バザールで、不死鳥の彫り物の絵を書いて、いんちきでやってる人はちょいちょい見るけどね)
だからにーさんは、街に来たんだっていった。街から新しい術師を、一族に迎えるために。あるいは、自分自身のためのナニカ新しいものを手に入れるために。
水の流れと同じだ。
たまっているだけでは、いつかは濁って腐る。
新しい道、安全な道が砂漠にできれば、案内人っていう仕事は、いつかはなくなってしまうんだろう。
でも、あたしは、やっぱりそれはいやだから。
羊皮紙や紙が安く手に入るようになって、字が読める人がたくさんになっても、やっぱりばーちゃんがファリザードお姉ちゃんに、語り部の技を仕込んだように。
流れているものを止めるようなバカはしない。だけど、スライマーンのにーさんも、あたしも、自分ができること……自分がいい、と思ったことをやっていくんだろう。
あたしが「案内人」であるのと同じように、スライマーンのにーさんも「まじない師」であるんだろうか。
たとえその身体から、証たる不死鳥が飛び立ってしまって、後に残ったのがただの普通の男の人であったとしても。そんなことになったとしても。
2007.06.24 (Sun)
たれこみ
手紙を飛ばしちゃったのは、相変わらずのボーンの
代わりと言ってはなんだけど、サフィルトのにーさんツナガリで、教えてもらったのは狼男にまつわる砂漠のネタ。
血みたいに赤い月が昇るとき、砂漠の砂を割って、古いピラミッドが現れるのだという。
その入り口を守るのは、二頭の狼。ピラミッドの中がどうなっているかは、判らない。
ボーンのにーさんは、それが仕事だ。
情報を集めて、整理して、流す。そしてまた新しい情報を得る。
あたしはそこまでの案内をして――― でもその前にとりあえず、サフィルトのにーさんを、魔法のシャンプーの売ってるお店まで連れていくことになったけどね(笑) 水がなくっても綺麗に洗えるやつ。
サフィルトのにーさん、あんなに一杯シャンプー買ってどうするんだろう、一体……。や、シャンプー後にブラッシングできるのは嬉しいんだけどさ、あたし!
(繁華街の噴水広場)
2007.06.22 (Fri)
仕事。
ちゃんとイズミールに読んでもらったから、うっかりも見落としもないと思う。
署名のとこにサインして、お使い鳥のルゥルゥに運んでもらうことにした。
2007.06.22 (Fri)
依頼。
…………―――。
(ぐにぐに、鉛筆の線が迷走して団子になっていた。)
あたしって、どうしていつもいつもこうなっちゃうんだろう……!
( 冒険者の酒場にて。)
2007.06.21 (Thu)
*おおっと*
ともあれ、そこで出会ったのは、どっちも目が見えない街のヒト。
神官騎士のゼクスのにーさんと、術師のかなえのにーさん。
……目が見えないのに、どうして蛍を見にきたんだろう、っていうか、蛍が飛んでることがわかるんだろう、って思ったけれど。
ゼクスのにーさんは、気配で。
かなえのにーさんは、羽音で。
そしてあたしは、普通に目で。
同じモノを前にしているんだけど、それぞれの方法で―――在るものを、みている。
あたしの目には、蛍は普通に舞い散る光として見えたんだけど、気配としてみるなら、きっとまた違った光景になるのだろうし、まして、「音」として聞くんだったら……
世界はきっと、一つの大きな音楽として、とらえられるのかもしれないね。砂漠の音楽、街の音楽、森の音楽……
(マルチルーム・「風待ち蛍」)
2007.06.19 (Tue)
切っ先を渡る。
空にひっかかったシャムシールみたいな三日月の下―――伝説の月下盗賊団(ムーンライダーズ)が押し立てていたっていう、銀の新月の旗印みたいな―――で、救難信号の指笛の音を、ひとつ、聞いた。
そう、たったの一つだけ。続く音は聞こえなくって、つまりそれだけ的確に狙いをつけた、早い、見事な仕事っぷりだったって言うわけ。
その方向に向かおうとしたあたしの前に「商人」のにーさんが現れた。ダジボーグ、って都のバザールでは名乗っていたっけか。
耳と食事と口が早いのがいい商人の条件だっていうけれど、このにーさんもその例外ではなくて、もうしっかりがっつり「新しい道」のことを知っていたよ。
そんなにーさんから、あたし、依頼をひとつもらった。
やるならうんと派手に、って意向に沿って。
夏のお祭り――― 一族みんなで集まる満月の―――の、少し前あたり。
あたしは隊商引き連れて、魔神の三本椰子のオアシスに至る道を渡る。「魔神の息吹」なんてあだ名がつけられた、流砂だまりの間をたどる……「魔神の切っ先」って言われる細い道を辿る砂渡り。
案内人が使わないだけで、実のところ、あの道が一番「早い」。素直にするっと抜けられたら、のハナシだけどね? 単騎だったらともかくとして、馬車みたいな重くて小回りの利かないモノを引き連れてだと辛い。
ましてあそこのオアシスには、魔神が宿るっていう噂があるのだから。
だから、案内人は使わない。
だけど、そこをあたしが―――子どもで小娘ナマイキって噂、三拍子そろったあたしが、たった一人で渡してみせた、って噂が流れたら。
安全と速さを比べたら、速さをとるところなんて幾らでも出てくる。
例えば、後ろ暗い商売をしているところとか。
……―――……。
ほんと何が厄介って、どうして危険だってわかっているのに、あたし、差し出された切っ先の上を、渡りたくなってしまうのかなあ!
2007.06.18 (Mon)
夜明けのバザール
気がついた、とか、早い、ってことは、あたし特にタイクツしてないってことで。
してみると、実はあたしは「待つ」のって、そんなに嫌いなコトではないのかもしれない、って思ったよ。
―――ちゃんと迎えに来てくれるのが、わかっているからかもしれないね。
2007.06.17 (Sun)
釣り
や、ピチカが言っていたみたく、月って言ったらうさぎさんで、赤い目で、でもってピチカだって赤い目なんだから、まるっきりカンケーないっていうわけではないんだけどね?
「月男」っていう言葉もあるくらいだから、ナインのにーさんが釣れたのもあながち間違いってワケじゃない。
新しい道に関する地図のこともひと段落ついて、さて、次はなにしようかな、って考えていたとこだったから(でもってナインのにーさんも、ちょうど手が空いていたとこだったから)、ピチカの持ってきてくれたハナシ―――「なんでもいいから【過去】を見られるものはないか」っていうのは、正直、ありがたかった!
過去を見る。
ゆかりのあるものを投げ込むと、その人の昔の姿を映すっていう「姿見のオアシス」なんかが有名だよね。他にはカジノのVIPルームに飾ってある、ナントかの水晶っていうの。精神集中して覗き込むと、ずうっと過去をたどれるっていうハナシの―――ただし、自分の命だかなんだかを引き換えにするっていう。
ピチカが選んだのは、オアシスのほうだった。
―――自分の製作者、どんなヒトだったか見てみたいんだって。父さんと母さん。自分はスラム出身だから、素性のほうはわかってる、けど。
やっぱりさ。ほら。
やっぱり気になるよね、自分の身長が、どれくらい伸び幅があるか、っていうのはさ……! ほら、身長って、けっこう遺伝っていうのが関係するらしいし!
(都のバザール)
2007.06.15 (Fri)
針と糸。
でも、それでもどうしても必要なモノがある。
例えるんだったら、針と糸。四つ穴の空いてるボタン。真珠貝や黒蝶貝のだったら、うんと友達に自慢ができる。刺繍糸だって、うんと綺麗なのが欲しい。
だけど男のヒトっていうのは、そういうことをわかってくれないんだよねえ!(笑) これは街でも都でも、賊の間でも変わらないっぽい。
そう。
砂賊だって、女の人だったら裁縫道具は必要だし、夏のお祭りの前には衣装の縫い取りの刺繍糸が欲しいんだ。
―――っていうわけで、そういう商人さんの「案内」を引き受けたわけなんだけど、カシマのにーさんが話しがわかる……っていうか、ちゃんとした「商人さん」で、ホント助かった。迂闊なヒトを連れていったら、あたしの首まで飛びかねないから。
駱駝に荷物を積めば、それだけたくさんの品が運べるけれど。
必要なときに、必要なものを、必要とされている場所に持っていくことが出来なかったら―――在庫ばっかり抱えていたら―――それでは商売をすることが出来ない。
駱駝はたくさん荷物を運べるけれど、瓦礫の山を越えることはできないからね。
だからそういう意味で、自分のしょえる分だけの「商品」しか持っていないカシマのにーさんは、ほんとにワカッテル商人なんだ、と思った。
(デス・ヴァレーの秘密の場所で、カシマの帰還を待ちつつ)
2007.06.14 (Thu)
新しい道
砂蟲が出るっていう噂、とある砂賊の一族が、一つところに結集している―――大きな“商売”を、やらかしそうだっていう噂。
一日……や、半日分の距離と時間が変わるっていうそれだけで、荷の売り上げに大きな違いが出てくるのが当たり前だ。
だってその分、持っていかないといけない水や食料、護衛の数に、大きな違いが出てくるっていうことなんだから。
そして砂漠の『道』は、街の『道』と違って、どんなに安全で早い道であっても、案内人や護衛なしには通れない場所だから。
だからメイスンのにーさんが見つけた「新しい道」―――自分で古い記録を調べて見つけ出した水脈をたどる、今までより早い、そして誰にも知られていない道―――っていうのは、とってもすごい意味を持つ。
セルヴァが言うように、時間が節約できて、新しいところを通るんだったら、その分、別なところに冒険に行ったりもできる。今まで体力がなくって砂漠渡れなかった女の商人さん達にだって、都や街で商売するチャンスがめぐってくる。
でも、クィエンのにーさんやあたしみたいな何でも屋とか、案内人にとっては、まさに死活問題だ。それだけライバルが多くなるっていうことだし、なにより日雇いの賃金が減ってしまう。
(まあ、だからって、“魔神の息吹”なんて言われる三本椰子のオアシス前の、あの流砂地帯を突っ切るコースは勘弁なんだけど! ホント神経磨り減ってしまうから!)
まあ、一番ムカつくっていうか、腹がたつっていうか、悔しいのはさ。
そのルートを、砂民じゃない、街のヒトのメイスンのにーさんが見つけた、って言うことなんだけど……。
上手くいったら、ヒトとモノの流れが変わる。
モノの値段や価値はもちろん、ヒトの暮らしまで変えてしまうことになる。
道を見つけることは出来なかったけれど、せめてあたしはその道通る、最初の案内人になる。
2007.06.11 (Mon)
開拓者
(名)スル
(1)山野・荒れ地などを切り開いて田畑にすること。開墾。
「原野を―する」「―地」
(2)新しい分野や領域、あるいは人の進路や人生・能力などを切り開くこと。
「新市場を―する」「新境地を―する」
かいたく-しゃ 4 3 【開拓者】
(1)開拓する人。
「―魂」
(2)未知の分野を切り開く人。
「新文学の―」
その日、あたしが砂漠で出会ったのは、二番目の意味の「開拓者」だった。
古い地図を頼りに、知られていない水脈を探し、そこに新しい砂漠渡りのルートを拓こう、ともくろんでいる商人のにーさん。
あたしに出会ったのはたまたまのこと―――他にも砂渡りも案内人も、いっくらでもいるんだから―――なんだけど、にーさんは、あたしをそのルートの「一番目の案内人」、最初の砂渡りにしてくれる、って言ったので。
だからあたしもその期待に応えるべく、いつものように仕事をすることにする。
や、仕事のときもそうでないときも、いつだってあたし、ホンキで真剣、だからね? ホンキ以上の本気ってできるわけないもん。
だから、いつもの通りに仕事する。
2007.06.10 (Sun)
ようこそ【魔界】へ
「ここでこれだけ並んだんだったら、もう人ごみなんて怖くない!」
のリイチ氏の言葉を合言葉に、悪天候の中、東京国立博物館の「特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ −天才の実像」 へと出かけてまいりました。
2007.06.08 (Fri)
つんつんっ。
■これが回ってきたら次に書く日記をツンデレになりきって書かかせてあげるわ。うれしいでしょ?
■ツンデレ系には色々あるけど(ツンツン ツンテレ クーデレ等)受け止め方に個人差があるみたいだから、文章的にツンデレっぽかったらソレで許してあげる。
■べ、別に女っぽく書かなくても男ツンデレでも良いにきまってるでしょっ!
■2人称は基本的に『アンタ』『あなた』『お前』よ? それぐらいわかってるわよね?
■日記の最後にバトンを回す5人の名前を書くの。
忘れたらただじゃおかないわよ?
■後、既にやったことがある人もまわってきたら何度でもやらなきゃだめなんだから!…どうしても嫌、っていうんだったら別にやらなくても良いけど……
……やだこんなの。しらない。(ぷい。おしり向けて放置)
っていうか、バッカじゃないのバッカじゃないの、ツンデレっていまさら何さっ、イズミールもたいがい頭が煮えてるよね! ツンツンされて喜ぶのなんて、結末見え見えのしょーせつかゲームの中くらいに決まってるじゃんか、ほんとあったま悪いよなあ!
そんなことより、今日はどっか遊びにつれてってくれるんじゃなかったの、ねーねーねー(ぐいぐい、ひっぱり)
2007.06.08 (Fri)
やみのなか。
2007.06.07 (Thu)
我輩は猫の王。
ちょっと見ないでいるうちに、すっかり日焼けしてちょっぴり大きくなったニュアージュの嬢さんと、酒場にたくさん妖精の本を持ち込んで、まずは猫妖精のいそうな場所調べ。途中でシビュレのねーさんも加わって、ちょっとした作戦会議みたいになった。
猫っていうのは、好奇心も強いし、国によってはヒトをだましたり化かしたりもするらしい。だったら猫妖精―――ケット・シー、猫の王といわれるそれも、普段は普通の猫のようなカオして、どっかでひなたぼっこしているんだろうか。
とりあえず、まずは街の「高いとこ」から探してみることにする。
2007.06.06 (Wed)
プレイボール!
まあ、それでもセルヴァはすっごい楽しそーに遊んでいたから、面白いんだろうなあ。や、あたしもちょっとやったら面白かったけどね!
五回のシュートのうち、入ったのは二回だったけど、今度はラクチェのねーさんもセルヴァのアドバイスもなしで、一人で全部入れてみせる!
……あ、あとでイズミールのとこに、謝りに行ってこないと……。
騒ぎすぎて自警団にお呼ばれしちゃったんだけど、そのとき、ミモトヒキウケニンになってくれたんだよね;;
2007.06.06 (Wed)
蛍(2)
って、蛍の飛んでる野で出会ったアロイのおばちゃんは言った。
綺麗なモノをお土産にしたいっていうあたしの気持ちと、ホタルの都合っていうのがかみ合わない。けど、わりとこういうのって、いっつもあることで。
誰かのためを思ってやることと、その相手がどう受け取ってくれるかっていうのは、結構食い違う。というか、そっちのほうが多いっぽい。
けど、やっぱ考えるのは自分だからな。相手のことももちろん考えるけど、それでいいと思ってくれるって思ったほうを選んでやってくかない。
だからあたしの出来ることったら、酒場でアロイのおばちゃんが空けたお酒の瓶に、綺麗なお水をいれて、そこにホタルをツガイで入れて持って帰ること、くらいかなって(笑)
オアシス、ホタルが飛んだら綺麗だろうって思ったけれど、でも、そこじゃホタルは生きてけないんだろうなあ。やっぱ。
(風待蛍)
2007.06.05 (Tue)
神様っていうのは。
世界を作るくらいのチカラがあるんだったら―――日曜学校に行ったとき、パンとミルクくれるシスターさんが、そんなお話してくれたからね―――自分を悲しませるようなことからなくしてしまったらいいんだからさ。
街のヒトはそんなこと、思ったりしないのかなあって思っていたけれど……ネリーのねーさんみたいに、やっぱり思うヒトもいるっぽい。
出来ないことがあるヒトが、悲しんだり苦しんだりするのは当然のことなんだけど。
なんでもできるヒト(っていうか、ヒトではないけどさ)でも、悲しんだり苦しんだりするのだったら、二つの間にはあんまり違いってないっぽい。
神様の苦しみや悲しみっていうのは、自分が願いをかなえてあげても、誰も感謝してくれないっていうことなんだろうか。
それとも自分の願いには、誰も気がついてくれない―――かなえようとしてくれない、っていう願いなんだろうか。
や、少なくともネリーのねーさんは、チョコチップクッキーが欲しいっていう願いをかなえてくれたから、その時点であたしにとっては神様よりも神様だったんだけれど。
クッキーはとってもおいしかったから、今度は皆で一緒に、ねーさんのウチの喫茶店っていうのに行ってみようと思う。
2007.06.04 (Mon)
歪んだ。
ずーっと昔にした約束だけど、あたし、約束守らないのは嫌いだからね。
だから―――ホタルっていうのがもう飛んでいるって聞いたから、だから行ってみることにした。ホタルをしまっとくホタルブクロっていう花があって、それにホタルを入れるととってもきれいに見えるって聞いたから。
や、結局は、ルースターのおっちゃんが仕事先から
バロックヒートのねーさんは。
綺麗なものが好きっていうあたしの話しを聞いて、あたしが―――んーと、あたしが自分の中に、綺麗じゃないものばっかりもっているって思ってるって心配してくれたけど、でも、うん。たぶん、それは大丈夫。
綺麗なモノを知るためには、そのぶん、そうでないものも知らないといけないから。
ねーさんがくれた切子細工の硝子玉は、蛍の弱い明かりを歪めて、ますます綺麗なものにしてみせてくれた。あるいはその反対のこともあるのかもしれない。けれど。
これをあたしにくれて、その代わり、これから会うたびに綺麗なものの話しを聞かせてくれって言ったってことは、そんなことはないんだろうと思ってる、って思いたい。
世界はきっと、もっとずっと綺麗なものやコトで一杯になっているはずなんだ――― ルースターのおっちゃん好みの、金髪ぽいんぽいんの「美女」でなくってもね!(笑)
(風待ち蛍)
