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2006.07.31 (Mon)

世界樹の根元で。

 仕事の途中だったけど一休み。

 久しぶりに見上げたお月様は、上弦の三日月。
 ちょっとだけ、凍土で見たお月様を思い出した。

 非番だったらしいイアニストのねーさんが、散歩にやってきて、ちょっと話をしているうちに、あたし、どうやら眠っちゃったらしい……。
【Gala Mate】⇒...★イアニスト

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2006.07.30 (Sun)

乙女ちっくで行こう!(笑)

(なにやら付箋紙が大量に貼り付けてある……)

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2006.07.28 (Fri)

冒険者だったヒト。

 カルーセルに紹介してもらった女商人さんから聞いたハナシ、砂漠の蜃気楼の中に沈んだ、お宝積んだ砂上船のハナシ。

 どれぐらいあてになるかはさておいて、イワツバメも手に入ったことだし、この噂を追っかけないって話はないよね!
 ってなわけで、街の冒険者の酒場で耳をダンボにしながら、まずは情報整理。手に入るだけの古い砂漠の地図をかき集めて、蜃気楼の街の見えた場所の洗い出しから始めようとした、時だった。

 そのおばちゃんが、あたしに話しかけてきたのって。

 おばちゃん、今は鍛冶屋さんの奥さんになっているけど、昔は冒険者やっていたんだって。だからかな。
 蜃気楼の街、月の女神の姿見のオアシス、不死の薬の椰子の実、足跡無き影のみのキャラバン―――あたしの知らない砂漠の話を、おばちゃんはたくさん知っていた。

 そう、蜃気楼の街。月の女神の街と呼ばれる、あたしが探していたモノも。や、それも知っているだけでなくって、ほんとに中に入ったんだって!
 だけどあたしがどんなに頼んでも、おばちゃんは、その場所も―――そこがどういうとこだったのかも、がんとして教えてはくれなかった。

 共に並んで立つ者のいない、慈しみあって子供を残す相手のいない……そんな月の女神さまが、ほんとうに望む「いいもの」を、対価として間違えずに差し出したものだけが、その街に入れてもらえるんだって。

 だからあたしが見たいと思ってた、オパールで作った人魚像もきっと「対価」として消えちゃってるかもしれないって、おばちゃんは言っていた。

 あたしが出せる「対価」には、どんなものがあるんだろう。
 おばちゃんに聞かれたから考えてみた。
 月の女神さまに差し出すことのできる、あたしの持ってる一番いいもの。や、いいものって言うか、大事なもの。

 大事なものはたくさんある。けど、どれもこれも差し出したら―――あげてしまったら、あたしがあたしでなくなってしまうものだった。お母さんからもらった瞳の色とか、もらった髪留めとか、杖とか。もっというなら、今までにあったことの思い出とか。
 おばちゃんにそう言ったら、それでいいって誉めてもらえたけど……

 だったらおばちゃんは、どんなものを対価として、蜃気楼の街に入れてもらえたのかなあ。
【Gala Mate】⇒...★女

【背後】:やばい。ほんと、よい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました!
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2006.07.25 (Tue)

馬鹿。

 46回、馬鹿って言った。
 だって、馬鹿なんだもん。
【Gala Mate】⇒...★ダナ
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2006.07.25 (Tue)

蔦の塔。イワツバメ

イワツバメっていう鳥は、香りのいい緑の葉っぱと、自分のツバで巣を作る。
 肉も巣も卵も、高級料理の素材として―――ほら、街の「王様のレストラン」あたりでね?―――すっごく高く買い取ってくれるってハナシ。
 でも、イワツバメの肉にはもっといい使い道がある。
 砂ハマグリにこれ食わせると、うんと素敵な蜃気楼を吐いてくれるんだ。

 ……で、それが、蜃気楼の都市の入り口になっているだとか、砂に沈んだ砂上船の墓場、砂漠のサルガッソーに続いているとか、そんな噂があったりなかったり。
 ま、ウワサだけどね。今のとこは。

 グランドキャニオンが今のデスヴァレーになっちゃってから、でも、イワツバメなんてとんと見なくなってしまったから、だからあたし、蔦の茂る塔にまで行ってみた。や、ここだったらツバメが巣をかけそうな場所、あると思ったからさ。

 眠るツバメを脅かさないように、蛍の明かりを持っていったんだけど―――それも明るすぎたみたいだ。塔の中で眠っていた(や、潜んでいた、のかな?)何でも屋のにーさんに怒られちゃった。
 何でも屋さん。前に街で、あたし売りやがったビンゴのにーさんに着せてやるつもりで買った、ふりふりのメイドさん服買ってきてもらったにーさん(笑)
(あ、そういえば、今日も名前聞くの忘れた……)

 で、そのにーさんに手伝ってもらって、闇の中、イワツバメの巣を探したよ。
 街のヒトってこういうの、嫌がるかと思ったけど、にーさんは仕事のせいかな、平気っぽくってびっくりした。

 一人だったら出来ないことも、二人だったら簡単に出来ることってあるよね。そんなこと、思ったよ。
【Gala Mate】⇒...★ヴァレスク
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2006.07.23 (Sun)

海底の洞窟

ここんとこ、ずーっと海が大荒れになってて、SEAに船出すこともできないらしい。
 けど、そんなときでもここ―――海底洞窟を使えば大丈夫。

 なんだか妙にそわそわしてるっぽいマリーの姿が消えるのを、ちらっと見かけたから慌てて後についていったんだけど、それですっごいビンゴだったっぽい! 思った通りおつきのヒトたちをまいて、洞窟の中を探検するつもりだったらしいよ。

 知る人ぞ知る、って場所かと思っていたんだけど、それはどうも間違いだったみたい。中に入ったら足跡も一杯ついていたし、ヒトも―――
ロストのにーさんとか、冒険者でなかった、旅人のミュートのにーさんとかね。あたしたちも含めてけっこう一杯いたよ。

 で、そんな中。
 入り乱れる足跡の中に、這っていったような跡がひとつ。
 それ見るなりマリーったら、好奇心のかたまりになって走っていってしまって(おかげで途中で転んで、スカート台無しにしちゃったっぽいけど!)、あたしたちで慌てておいかけた。
 で、その先にいたのはなんだと思う? そう、すっごく綺麗な翠のしっぽして、スタイルもすごくいい人魚のおねーさん!

 それともう一人。コニーの嬢さんは、相変わらず……相変わらずだったよ。ヒトじゃないものを敵視して、なんとしてでも追い払おうとして必死になっている。
 言いたいことはいろいろあるけれど、でも、あれはもう言ったってしょうがないんだろうなあ。貸す耳がない、とかそういうんじゃなくって―――そう思うことが生きがいになってしまっている、って、そんな感じ。だったら端であれこれ言ったって、どうしようもないや。

 マリーがコニーの嬢さんを説得し、ミュートのにーさんとロストのにーさん2人が満ち潮まで時間を稼いでくれて、それで人魚さんは助かった。
 ただ、人魚さん。もう人間の来るところにはこない、って。

 たぶん、それが一番いいことなんだと思う。あれだけ怖い目に会ったんだから、仲間に説明するのも必死になるんだろうし―――
 別に、殺したりしなくたって、都のバザールとかで、高値で人魚さんが売られていることだってあるんだしね。
 怖い、と思うんだったら…… 向こうが二度と来ない、って言うんだったら。
 それだったら。

 今頃はもう、人魚さん、自分のおうちについてる頃かな。
【GalaMate】×6 ⇒ ★マリーウェザー...★ミュート...★ロスト...★コニー...★人魚エスターニャ...
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2006.07.21 (Fri)

平常営業。

 バザールの真ん中、突然紙吹雪が散った―――と思ったら、闘技場での賭けに素敵に負けたっぽいカルーセルが、その出所だったよ(笑)

 あんまりシケた顔して可哀想だったから、今日は特別、あたしがおごってあげることにした! や、あたしの方は、その―――カケていたわけじゃないけどさ、ほら。ねえ?

  上着のポケットからこれみよがしに、換金前の勝ち券を、ひらひら覗かせているほうが悪いって思うんだけどどうだろう……。 

 ともあれ、この手のあぶく銭っていうのは、一晩でぱーっと使い切ってしまうに限る。せいじょーな血圧を維持するために、お酒が飲みたい低血圧なカルーセルのリクエストで、ちょっと変わった屋台―――花街のおねぃちゃんたちが、仕事引けたあとに寄るお店(でもって、それまでは、それなりのヒトたちがそれなりの会話をするのにも使われているお店)に、ご案内。

 美味しい枝豆おつまみにしつつ、カルーセルから面白いハナシ聞いた。
 あたしがまだ独り立ちする前の話。砂の都の城塞都市を、海賊たちが襲撃したっていう、有名なアレね?

 それの何度目かの時かはわかんない。けど、城塞民たち、砂ハマグリの吐く特大の蜃気楼を使って、幻の城塞都市を作り出し―――海賊たちを砂蟲の巣におびきよせて、一網打尽(ってのもちょっと違うか。むしろ「完全殲滅」ってカンジ? へへっ、すごいでしょ、こんな難しい字書いたよあたし!)にしたときのハナシ。

 イワツバメの肉を使えば、砂ハマグリは面白いように幻を吐くって話だけど、や、それにしても、一体どれだけのハマグリと、ツバメを使ったんだろうね? ―――って、ハナシがずれた。

 うん、とにかく、あたしが聞いたのは。
 その時のしメインシップと一緒に砂に沈んだっていう、オパールの人魚の像のコト。極上と並みのブランデーボトル×それぞれ一本の「代金」としては、なかなかのモンじゃないかしら。

 肝心の砂蟲の巣の位置だけど、カルーセルと一緒に行った、その場所を知ってるっていう商人のねーさんの話だと―――……
【Gala Mate】...★カルーセル
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2006.07.19 (Wed)

こっそり外出。

 えーっと、ホントはちゃんと「外出許可」っていうの、いるらしいんだけど。
 ちょっと覗いてみたら、詰め所には誰もいなかったから、黙って出てきちゃったよ(笑) 夜明けまであとちょっとの深夜のバザール。
 
 露天ひやかしたりとかは全然しないで、ただの散歩のつもりだったんだけど、やっぱ体力落ちてるのかなあ―――それとも、縫ったとこから息が漏れるんだろか。くたびれちゃって、木箱に座って休憩しているときに、店をひやかすでもなしに、ぶらぶら歩いてくるヒトが目にとまったんだ。ヒストアって名前のねーさん。作家さん。

 ―――作家さんに出会ったのは、二人目だった。
 そういえば、一緒に冒険に行ったり、他所の国の話しを聞かせてもらったりはしたのに、あたし、あの人が書いた本って見せてもらったことってなかったな。街の図書館にいったら置いてあるのかしらん。

 や、それはともかく、ヒストアのねーさんは、面白いことを言っていたよ。
 ねーさんは、そのヒトの一生から「切り取る」作家さんなんだって。切り取るのは、勿論、そのヒトのハナシ。

 トカゲのしっぽだったらぴんぴん勝手に暴れて跳ねるけど、あたしから切り取られたハナシっていうのは―――一体どうなっちゃうんだろう?

 いつか、あたしの物語が、あたしの手でピリオド打たれたときに、またハナシを読ませてもらう、ってねーさん笑ってた。
 前にビヴァーチェの嬢さん、知識の魔女が言ってたみたいに、幾つもの「あたし」があるのだったら、ヒストアのねーさんは、どの「あたし」を切り取ってハナシにしてみたい、と思うのかな。

 案内人と、ただのリッキーと、それから―――……。
 もしかしたら、まだまだ他にも、あたしの知らないあたしがいるっぽい。
【Gala Mate】...★ヒストア
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2006.07.18 (Tue)

たいくつ。

 窓から外見てるのも、大概あきた。

 最初のうちば、バザール見てるのも結構楽しかったんだけど―――やっばりお店は自分で値切らないとだし、喧嘩は煽らないとだし、屋台はつままないと、ね。つまんない。

 まあだからと言って、いきなり二階の窓から覗き込まれるっていうのも、びっくりしすぎるわけなんだけどさ!(笑)
 正体は、箒に乗ったエルクリウムのねーさんだったけど、ホント、おなかの縫い目が破れて中身が出てくるかと思うくらいにびっくりしたよ! 屋上にいたエイシズのにーさんも、あたしと同じくらいびっくりしたんじゃないかな。

 そう、あたしを助けてくれたにーさんの名前、エイシズっていうんだって。あの時は、ほんと、真っ赤っかになっちゃってたからどうしようって思ったけど、やっぱり鍛え方が違うのか、かわし方が上手いのかなあ。あたしはまだ大人しくしてないといけないのに、窓から飛びこんでこられるくらいには元気になっていたっぽい。
 手足を貫かれたか、おなか刺されたかの違いだ、ってにーさんは笑っていたけどね。それでもやっぱり、なんかあたしばっかりソンしてる気がするよ。
  
 あたしが退屈だって言ったからか、二人とも、面白い話たくさんしてくれた。や、というか、エルクリウムのねーさんに、上手いこといろいろ聞き出されたのかな? 下着のことどうのこうのって言われて、エイシズのにーさん、困っていたしね(笑) あれ絶対赤くなっていたと思う!

 エイシズのにーさんのいるとこは、ここから近いらしいから、外出許可が出るようになったら、今度はあたしの方からお見舞いに行こうと思う。
 あと、エルクリウムのねーさんが、寝るまで他所の国の話をしてくれたんだけど、あたしいいとこで眠ってしまったっぽいから、また今度続きを聞かせてもらわないとね。
【Gala Mate】...★エルクリウム...★エイシズ
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2006.07.14 (Fri)

蛍の明かり

 目が覚めたら、ベッドの枕元の机のとこに、金貨チョコが一枚置いてあった。
 どこでもらってきたんだろ?
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2006.07.14 (Fri)

脱走犯

 病院にいってるヒトって、匂いと様子ですぐ判る。
 消毒薬と包帯と真水のニオイがぷんぷんするし、ケガしているとこかばって、動きが微妙にぎこちなかったりするしね。

 だからあたしには、そのにーさん―――セガルのにーさんが、病院から抜け出してきているなってコトがすぐにわかったんだ。大道芸見ながらげらげら笑っていたくせに、次の瞬間、顔ゆがめて胸のあたり押さえていたりするんだもの。バレバレだよね! 髪だって足だって、砂埃がついていなかったし。

 最初はにーさん捕まえて、「病院に連れ戻されたくなかったら、かわりにあたしになんかオゴれ」って言うつもりだったんだけど、どうしたものか、さっぱり食欲がわいてこなくって―――バザールのあっちこっちの屋台からは、変わらないいいにおいがしているのに、ホント、おなかすいてこないんだ!――― だから、次はにーさん手土産にして病院に帰ったら、看護のねーさんのおコゴトが減るかなって思って、そのつもりだったんだけど。

 まあ、いろいろあって、やっぱり病院抜け出していたあたしが、にーさんの「手土産」にされることになっちゃった(笑) 看護のねーさんへのお詫びの印、綺麗な髪留めも一緒につけてね? まあ、それはそれで別にいっかな、って。

 寝ているのに退屈したら、天井の模様やしみを数えていると時間がつぶれるよってセガルのにーさんは教えてくれたけど、せっかく同じ病院にいるんだったら、にーさんのトコ行って、なんか話でも聞かせてもらったほうがずーっと面白いとあたしは思ったよ。
【Gala Mate】...★セガル
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2006.07.12 (Wed)

太陽と月の椅子。

 ここの窓から見える露天の一つで、店主さんは判んないんだけど(あたしが寝てる昼間のうちに、仕入れとかなんかの商談すませてしまうのかもしれない。)、ランプとか絨毯なんかを吊り下げて売ってるトコがある。

 で、今日みたら、その店先に、街で使われてるみたいな背もたれのついた椅子が一個おいてあった。

 背もたれのとこ、太陽と月の飾り彫りのついた椅子。

 気になって、それからずーっと見ているんだけど、誰も座ったり気にとめたりしてないっぽいし、買おうってする気配もない。
 それも当然で、あたしたちはそもそも、椅子って使わないし。邪魔だし、置いとくと風さえぎって暑いからね。それよりも、絨毯の上に座ったほうがずっと素敵。

 仮にも市場のあの位置でお店出しているっていうんなら、そんなことにも気がつかない、ってコトはないと思うんだけど―――。
 どうして売っているんだろう。あの椅子。
EDIT  |  01:23  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2006.07.11 (Tue)

イリヤのねーさんとこからキャッチ!

リサイクルバトンをもらったよ!(くるくるくるっ)
EDIT  |  00:35  |  バトン  |  TB(1)  |  CM(2)  |  Top↑

2006.07.10 (Mon)

お月さま。

腕のいい職人さんが縫ってくれれば、破れた皮の水袋だって水漏れしないで使えるようになるんだけど、人間の身体っていうのは、なかなかそうはいかないっぽい。

 あれ、そうするとあたしのカラダって、水袋以下の性能しかないってコトになってしまうんだろうか。

 退屈だったから、病室の窓から夜のバザールを見てた。十四日の月の夜だったから、砂渡りに出立するのにも市場ひやかすのにももってこい。見てるうちに、なんかだんだん腹立ってきて―――だってあたし一人、寝かされっぱなのに、みんな楽しそうに遊んでいるんだもん! ―――もう寝ようかな、って思ったときに。

 流砂の中の岩みたく、ぽつん、と動かないヒトの姿があった。つまり、それがシピュレのねーさんだったんだけど、ねーさん、屋台の品物じゃなくって、じぃっとお月さまを見ていたんだ。
 それが、ものすごく気になって。や、バザールに来る人っていうのは、みんな、掘り出し物を探すために下を向いてるものって思っていたからね。だから、シピュレのねーさんを呼んで、話し相手になってもらった。

 あたしと同じ色の目したねーさんは、思った通り、北の国の出身なんだって。髪の毛はあたしと違って、お月様みたいに薄い金色だったけど。

 今日はもう遅いから、って、また明日にでも来てもらう約束して別れたけど。

 ねーさん、もしかしたらホントに、あたしの母さんと同じ国の出身だったりはしないのかな……。
【Gala Mate】...★シピュレ
EDIT  |  23:58  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2006.07.08 (Sat)

血。

(落書き帳の端に、べたべたとつけられた赤い指の跡。)

 一体、どこの魔法使いなんだろう。あんなくそったれな術を放つのって。

 久しぶりに砂歩いたせいかな、到着時間を読み間違えて。
 都の大門の締め出しをくらっちゃったよ。

 で、いつもこの時間の当番の門番さんだったら顔見知りだし、中入れてもらえないかなってうろうろしていたときに、それが来たんだ。や、来たんじゃない。落ちてきたんだ。

 大門の上の見張り台から、まだ暖かい血の一滴。
 しかも、門番の使う通用門は、合鍵で開けられていた。

 だから一緒に締め出されちゃったにーさんと、二人で門の上の見張り台まで様子を見に行くことにして―――
 そこには門番さんの死体が二つあったんだけど、様子を見ていたにーさんが、「この状況はおかしい」って、言い出した。

 見張り台の入り口に倒れてる死体は、すっかり冷えきっていた。
 見張り台の奥―――手すりにもたれるように倒れてて、あたしのほっぺに血のしずくを落とした死体は、まだあったかかった。
 そう、にーさんの言うとおりにヘンなんだ。

 下の見張りが襲われて、血まみれになって階段登ってきたんだったら、上の見張りが気がつかないわけがない。そしたら詰所の衛兵を呼ぶだろう。
 逆に、上の見張りが先に殺されたんだったら、身体が温かいのはヘンなんだ。砂漠の都の夜は、とりわけ寒いんだから。

 そして、見張り台にはあたしたちの靴の跡だけじゃない。
 幾つもの、血にまみれた靴跡がついていた。

 にーさんが、ここから逃げよう、ってあたしを引っ張ったときに、それは――― そう、入り口の方の死体が動いて、起き上がって…… あたしの知り合いの門番さんだった、っぽいんだけど。

 さっきから、お医者さんが怖い顔でじろじろ見てるから、書くのはここまでにしておこう。すんごい大怪我しちゃったっぽいけど、あたしもにーさんも、とにかく生きている。怪我の痛みさえなかったら、あれはもしかしたらジンのみせた悪夢じゃないかって思えるくらいだ。

 ―――命の恩人なのに、あたし、まだあのにーさんの名前聞いてないや。あとでどこの病院にいるのか、聞いて、御礼言いにいかなくっちゃ……。
【Gala Mate】...★血...★エイシズ
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2006.07.06 (Thu)

きんのしずく

きんのしずく、ぎんのしずくのふる夜の砂漠は、やっぱり銀色の夜の海みたいにみえる。
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2006.07.05 (Wed)

上弦の月。

 気が向いたから、遺跡に寄った。今よりずっとずっと昔に栄えてた、魔法王国のユメのあと。

 今はただの瓦礫の山になっちゃったけど、昔は確かにここに街があり、たくさんのヒトが暮らしてた。

(や、だけど魔法使いばっかりの王国って、あたしあんまり住んでみたいとは思わないけどね? だって、魔法使いってロクでもないのばっかりじゃん!)

 変わらないのは、お月様とお星様ばかり―――と、言いたいとこなんだけど、お月様だって満ち欠けするし、空の星の並びだってめぐる。

 変わらないものなんてない。とどまるモノなんてなんにもない。ヒトも、モノも、場所だってそうだ。

 遺跡の中に一つ、あたしの「特別」があるんだけど、それだって、いつまで今のかたちであるかわかんない。冒険者さんたちが、しょっちゅうモンスターと大暴れすることだしね?(笑)

 あたしの大事なモノは、どうやら、どんなに大事にしていたって、片っ端からなくなってしまうっぽいから。だったら、それはそれでしょーがない。
 しょーがないから、せめて手の中にあるうちは、うんと大事にしておこうって思ったよ。
 なくしたときにがっかりしないように。

 
EDIT  |  11:42  |  遺跡  |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2006.07.03 (Mon)

港町の朝。

 ふい、と通りかかったら、ダナがしっぽたれたれになって海見てた。

 や、まさか飛び込んだりはしないだろうと思ったんだけど、気になったんで―――まだ、仕事の途中なんだけど―――声かけてみる。

 呪われた雨の都って呼ばれていた街、レイロンで、閉じ込められていた男の子の幽霊に出会ったんだって。
 ずうっと閉じ込められてて、晴れた空も見ることが出来なかったその子の最期に立ち会っただけで、なんにもしてあげられなかったって、それでべこべこに凹んでいたっぽい。

 あたしは。
 別に、なんにもしてあげなくたって、それだけでいいと思ったんだ。
 傍にいて、話をした――― や、しなくたっていいんだ。話を聞いてあげた、ただそれだけで。
 あたしの今の依頼人が「そのひと」に望んでいるのも、それと同じことだから。
 なにもしなくたって、してあげられなくたっていい。

 ただ、話をするだけで、それだけで。
 だって、話が出来るってことは、ひとりじゃないってことだもんね。

 だから、ダナにもそう言った。それと ヘッドロック 元気の出るおまじないもかけてあげたよ(笑)。
 それでも元気がなかったら、奥の手、海に放り込んでやろうかと思ったけど―――ダナは添い寝してくれるほうがいいって言ったから、そっちも特別サービスで。発情期が来るのはまだ先だから、全然へーき。

 腕枕って、してあげるのもしてもらうのも気持ちいいよね。

 ―――そういえば、凍土で死火山登っているときは、いっつも三人で寝ていたんだったっけ。風避けっていう約束だったから、あたし真ん中にしてくれて。
【Gala Mate】...★ダナ
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2006.07.02 (Sun)

五番目の星

「七番目の月 七番目の夜。
七つに分かれたその木の葉に、願い事を書いて星に届けると恋の願いが叶うと言います。
──愛しい人に 逢えると言います」

 恋の願いいっこだけ、なんてけちけちしないで、もっとたくさん、いろんなお願いかなえてくれたらいいのにね。

 だからお願い書くのはやめて、帰ろうかと思ったんだけど―――結局、あたしも書いてきちゃった。なんだかんだいってあの鳥は、ホントに口が上手いと思うよ。

 や、ホントに鳥だったのかな。もしかしたら、願いをかなえてくれるっていうお星さま?だったのかも知れない。
 とにかくその鳥が、葉っぱ一枚ちぎって落としてくれたから、あたし、お願い書いて枝に留めつけてもらった。
 
 縁起かついで、五番目の枝に。あたしの一番好きな数字。

 お願い、かなうといいな。
 そうなるように、できるだけのことはやっとこう。

 前でも後ろでもない、隣に立って、ずっと一緒にいられるように―――ちゃんと歩いていけるように。

【Gala Mate】...★小さい鳥...★しちょーせい

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