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2006.06.30 (Fri)

霧の中の塔。

 見つけたから、登ってみることにした。
 や、大体が、始めるきっかけなんてそんなモノだよね?

 霧は地図なんだって、前に、隊商にやってきた吟遊詩人さんに聞いたことがある。
 ヒトの言葉は、息の湿りを帯びていて、その湿りは空へと昇り、霧や雲になってまた再び地上に――― 雨となって戻ってくるんだ、って。

 だつたらちゃんと方法さえわかっていたならば、たくさんの中から……霧になってる水の粒の中から、たった一つ、望む声だけ聞き取ることもできるんだろうけどなあ。
【霧隠れの塔】
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2006.06.28 (Wed)

もう一本いっとこ。

(漆黒の十字抱く娘からのものもかりかり……)
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2006.06.28 (Wed)

リサイクルバトン

(仕事の合間にかりかりと。
遺品拾いの青年のメモから剥がしてきたものに書き込んだ。)

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2006.06.26 (Mon)

此処じゃない何処か

 望まれれば、案内するのが案内人のシゴト。

 エイザーのねーさんは、あたしの命を代償として「其れ」を望んだから。
 ひまわりの水やりは、種くれた人に。
 観察日記はスィリーのにーさんに頼んだし。伝言もタイムリーにラクチェのねーさんにお願いしておいたし……。

 なら、そういう回り合わせなんだろう。

 行ってくるね。
【Gala Mate】...★スィリー...★エイザー

...破れかけたメモが一枚。
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2006.06.25 (Sun)

蛍舞う

 聖堂からの帰り道、蛍の綺麗な川があるって聞いて、足伸ばしてみたよ。ひかるむし。
 
 求愛活動、っていうので光るんだって、ラクチェのねーさんは教えてくれた。声で相手を呼ぶんじゃなくって、光で合図するんだってさ。

 どっちの方が要領がいいんだろうね。呼ぶのと光るのと。
 ついでにラクチェのねーさんに聞いてみる。
 待ってるのと探しに行くのと、どっちがいいか。
 
 ねーさんは(っても、あたしよりずーっと年上っぽかったけどね。「時間をたくさん持って」いるんだって)、肩すくめて、探しに行きたいならそうしたらいい、って言ってくれた。
 そう、決めるのは自分なんだ。

 同じような仕事してるっていうねーさんに、もし会ったら伝えておいて、って伝言一つお願いした。
 早く来ないとあたし、怒って髪の毛切っちゃうよ、って(笑)
【Gala Mate】...★ラクチェ
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2006.06.24 (Sat)

せいどうのひみつ

 聖母子像が涙を流すとか、大神官様は実はヅラ!とか、いっちばん優しいシスター・テレサのばーちゃんは、昔港町でぶいぶい言わせていたらしい、とか、いろんな噂に事欠かない山頂の大聖堂だけど。

 実はあたしが最近街に来るたびに、このへんうろうろするのには理由があって。
 ひとつは中庭にまいたあたしのひまわりの様子見で、もう一つが―――そう。
 以前にルースターのおっちゃんから聞いた話。この聖堂の建物自体が、なにか秘密の……そう、お宝かなにかはわからないけれど、なにかを示す暗号になっているって言う話。
 イイモノがあるかどうかはさておいて、そういうのって面白そうじゃん?
 だから、お祈りしている人たちがいなくなるまで、聖堂の中に隠れていようと思った、んだけど―――。

 寝過ごした(滅) 目が覚めたときにはもう、聖堂の中は蝋燭がともってて! でも、珍しいヒトたちを見たよ。
 ヤンソンのにーさんと、ジークムントのにーさん。
 ジークのにーさんは、あっちこっち冒険しているから捕まらないのはともかくとして、ヤンソンのにーさんは…… ほら、ね。仕事が仕事だから、滅多にこっちには来ないはずなのに、って。なんでも話しを聞いたらば、海の方が大荒れで、ちっとも出られないらしいよ。

 ジークのにーさんが、賞金目当てで、ヤンソンのにーさんを捕まえようとするものだから、それは駄目ってあたしびしっと言ってやった。だって、ほら。今はヤンソンのにーさん、「仕事」はしていないんだし―――それに、捕まえて孤島に送るんだったらそれはあたしがやるよ、ってね。

 他の誰にもやらせてなんかやんないんだ。ヤンソンのにーさん、おかげで随分いらいらしていたみたいだったけどね! いい気味!(笑)

 聖堂の孤児院で育った、っていうジークのにーさん(それであの性格って、一体なにがあったんだろう……)に、「聖堂の女神像は動かせる」って、新しい情報もらったのはいいけれど、あたしが作ってきた地図、盗まれちゃった! や、もちろん、とられただけのモノは取り返したけどね? あたしじゃ入れてもらえない、居住区の案内(笑)。いろいろ面白いこと、教えてもらっちゃった!

 でも、そういえば。
 ヤンソンのにーさんは、どうして聖堂に来ていて―――聖堂の人たちのこと、あんなに気にしていたんだろう。誰か知り合いでもいるのかしら。
【Gala Mate】...★ヤンソン...★ジークムント
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2006.06.23 (Fri)

あかとあお。

 街はそろそろ雨降りの季節。

 聖堂の長椅子にひっくりかえって、なんかめぼしい仕事はないかなあって探していたら、そこにバーツのにーさんがひょっこり顔出した。
 にーさんに会うのも、すごい久しぶりな気がする。下手したら一年?近く会ってなかったんじゃないだろうか。戦争のとき、姿をちらっと見かけはしたんだけど―――。

 で、さ。
 バーツのにーさん、片目が真紅に―――義眼になっていたよ。その時一緒に折られてしまった剣の、柄にはめていた真紅の石を細工して入れてもらったんだって。ホンモノの目みたいに見えるけど、でも「視えない」。そんなニセモノの目。

 なのにさ。
 どうしてバーツのにーさんは、いつもと変わらないでいられるんだろう。目、やられるとものすごく痛いのに。
 剣士さんにとって、片目の視界が利かなくなるってことは、あたし以上に死活問題のはず、なのに。

 あたしはみっともないのやカッコ悪いのが嫌いだから、人前で泣くのって絶対イヤなんだけど、バーツのにーさんはそうじゃないって言った。わりと考え方、似てるとこもあるあたしたちだけど、そういうトコが絶対的に違う。
 そのせいかもしれないね。
 我慢しないで、泣きたいときに泣ける勇気のあったほうが、なんか大きくなれるっぽいよ。なんとなく、だけど。

 バーツのにーさんの義眼は、いつか絶対見えるようになる。
 このあたしがそう言ったんだから、絶対になる。それに―――

 ごくたまに、であってもなくっても。
 そういうことが実際に起こるって、他ならない、このあたしが―――案内人がちゃんと知っている。
 バーツのにーさんだったら、その道を、迷わず歩いていけるってことも、あたしはちゃんと知っている。だからね。
【Gala Mate】...★バーツ
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2006.06.22 (Thu)

夜の一番短い日に。

 綺麗な格好をするときの理由っていうのは二つある。
 一つは、自分がしたいから。
 もう一つは綺麗な格好しているとこを、他の誰かに見てもらいたいから。

 今日、綺麗な服を着たのは二番目の理由の方だった。シェラ姉にもらった翠のヴェールに、白の胴着と下履き。サンダルも新しいのをおろしたよ。

 気がついたら、髪、ちゃんと結えるくらいにまで伸びていた。この調子だったら、夏のお祭りにはもっと違った結い方も試せそう。

 ―――あと三ヶ月たったら、一年になる。
 実際、時間が過ぎるのなんてあっと言う間だ。

 濃い緑の茨の茂みにぎっちりと包まれた「茨のお城」。
 奥に宝物があるとか、とらわれのお姫様が眠ってるとか、そーゆー噂に事欠かないせいもあって、よく冒険者さんたちが訪れるココで、今日はクロハってねーさんと、ガーゴイルの石像―――「お兄ちゃんだ」って言っていたけど―――に、のっかったローラの嬢さんと出会った。
 クロハのねーさんは、孤児院の子どもたちに話すお話を探しに。ローラの嬢さんは涼みに、って、目的は冒険ではなかったけれど……

 見てもらうために着たものだから、見てもらえてよかった。

【Gala Mate】...★クロハ...★ローラ

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2006.06.21 (Wed)

マーケット

「知らない街へと着いたときには、まず、そこの市場に行ってみろ。
欲しいと思うもののすべてが手に入るから」

 なんてことを言ったのは、どっかの国の吟遊詩人だったか、戦争で手柄を立てた将軍だったか、それとも名も無い旅行者だったか。
 
 細かいコトは覚えてないけど、でも、たぶんそれは間違いじゃない。
 市場の中を一時間もうろうろしていたら、街のニュースにしてもそこに住んでるヒトたちの暮らしっぷりにしても、流行にしても気候にしても、大概のことはわかると思うもの。
 朝も早くからあたしが市場に出かけていたのは、でも、そういうのが目的だったわけじゃないんだけどね? だけどそれなり収穫はあった。

 春先。
 中断していた戦がまた始まるからって、故郷(くに)に戻っていた傭兵のフリントのねーさんが、無事に休暇をもらって戻ってきていたのに出会ったよ。一緒にいたクラウスのにーさんと、こう、わりと……わりと、うん。わりと当たり障りのないハナシした。

 フリントのねーさんの休暇がいつまで続くかは知らないけれど、個の国にいる間は、うんと面白いことが起こるといい、と思う。

 ―――それにしてもクラウスのにーさん、やっぱりちちんぷいぷいで魔法をかけて、ねーさんの上官さんに化けてくれるといいのになあ!
 そしたら「じょーかんめーれー」だ、って言って、ねーさんにうんとひらひらの、踊り子さんの衣装を着せてやれるのに!(笑)
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2006.06.20 (Tue)

考えっていうのは。

 そうそう変わるもんじゃないし、変えられるもんでもない。
 
 例えば人間嫌いのエルフに、人間を好きになるようにって説得するっていうのは、無理、とは言わないまでもそーとー大変なことなんじゃないか、って思うし、実際あたしのばーちゃんだって、がんとして「ヒトとそうじゃないものは、仲良くしないほうがいい」って考え、変えないしね。
 ……ただ、あたしにそういう知り合いが増えても、キャラバンに連れていっても、ばーちゃんは普通ににこにこして、いつもどおりに話しをしてくれているけれど。

 街に戻ったついで、ひょいと噴水広場を覗いたら、ユウホのねーさんにイアニストのねーさん、でもってダナが、なんかおいしそうなモノ食べていたからお相伴。
 びわ、っていう果物なんだって。親指二つあわせたくらいの大きさで、オレンジっぽい黄色してた。植えると、その植えた人が死ぬまで実をつけないっていう縁起でもない迷信持ってるらしいけど、別にアジには変わりないしね?(笑)
 
 皆で食べていたら、ふらふらやってきたのが―――前に森で会った、ローラの嬢さん。相変わらず、ふらふらしていたけどちゃんとゴハン食べているんかな。
 や、相変わらずっていったら、嬢さん、ほんと変わらなかった(笑)
いろいろ問題ありっぽいお師匠さまの言いつけを、しっかりがっつりお利口に守ろうとして、それでまわりから叱られちゃっておろおろしてる。
 エルフのこととか、森のこととか、みんなそれぞれ自分の考えを持っている、わけなんだけど……。

 ローラの嬢さんは、いつか、そのことに気がつくといいと思うんだ。
 相手の決意や思っていることを自分のコトバで変えるのは、ほんとはとっても大変なんだ、ってことに。相手を納得させないといけないんだから。
 一番簡単で確実なのは、不言実行。自分でさっさと行動に移すこと。結果さえ出したら、それを見せるのが一番早いんだもん。

 ヒトって死ぬ気で頑張ったら、大抵のことは出来てしまうっぽいイキモノだしね? 実際、あたしがそうだったしさ。

 でも、それが出来ないんだったら―――それか、何度やっても失敗ばっかりしているようだったら。
 一度、自分のやりかたを見直してみるのも、悪くはないって思うんだ。
 なにが間違いで、なにが正しいかなんてわかんないけど。
 少なくとも方法っていうのは、いっくらでもあるっぽいんだからさ。

 や、それでも貫けば、それなりにいい結果になったりするところもすごいって思うけどね!(笑)
【Gala Mate】...★ユウホ...★イアニスト...★ダナ...★ローラ
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2006.06.19 (Mon)

オカリナ岩

 街のお店で舞姫やってるお姉ちゃんが、今度、新しい舞いのお披露目することになった。
 で、新しい曲のリズムをとるのに、ちょっと変わった拍子が欲しいから、街外れの草原にあるオカリナ岩―――風が吹くたび、笛吹いてるみたいな音たててる―――に行って、そこのメロディを覚えて来い、って。
 上手く出来たら好きなだけ甘いモノオゴってくれるって言うから、行くことにしたんだけど。

 ぶっちゃけ。
 あたし、あんまり楽曲って上手じゃない。
 や、勿論、踊ったり歌ったりするのは大好きなんだけど、ちゃんと教えてもらったわけじゃないし(ばーちゃんや母さんたちには、「教えようとしても、そもそもちゃんと座っていられなかったでしょ」って言われるんだけど……)、まあともかくそんなわけで。
 来てみたはいいけど、風が奏でるオカリナ岩の音は、音楽っぽい、というのはわかったんだけど「メロディ」としてはどーっしても聞き取れなくって。
 困ったなあって思っていたときに、その声―――下腹からつきあげるような、獅子の咆哮が聞こえてきたもんだからさ! ほんと、心臓飛び出して止まってしまうかっていうくらいびっくりしたよ!

 ラッキーだったのは、その真紅の獅子は、ホンモノの獣ではなくって獣人さん―――あれ、名前聞くの忘れてしまったや―――で、別にあたしをとって食おうって言うわけでもなかったこと。
 獅子のおっちゃん、こういう開けたところだと気分がよくなって、それでちょっとばかり野性に戻ってみていたんだって(笑)

 野性に戻るくらいなんだから、それじゃオカリナ岩の音は、おっちゃんにはどう聞こえているんだろうと思ってそのこと聞いてみた。
 そしたらおっちゃん、面白いこと言った。

「ここの景色も、自分にとってはよい音楽に聞こえる」って。

 景色って言うのは目で見るもので、聞くモノではないんだけど、そういうモノ―――まわりにあるモノすべてをひっくるめての「音楽」って。
 
 そういわれてみると―――ためしにおっちゃんにもう一度、吼えてもらってみると、さっきとは聞こえ方、感じ方が全然違ってた。
 ひとつ、音が―――声が加わると、全体の聞こえ方がまるっきり違ってくる。
 消えるモノもあれば、加わるものもある。オアシスに願い事してコイン投げ込んだときに波紋が静かに広がるみたく、順々に広がってゆく…… それが「音楽」。

 もう遅いから、って、街まで獅子になった(戻った、のかな? どっちだろう)おっちゃんの背中に乗っけてもらって帰ったけど、途中、誰にもそれを見てもらえなかったのが、ちょっと残念だったかな!
 あたしすっごくかっこよく見えたと思うんだけど!(笑)

【Gala Mate】...★セキジシ...★もんすたー...★まもののむれ

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2006.06.18 (Sun)

さんじゅうにせんちめーとる。

 街の聖堂の中庭のはしっこに、もらったひまわりの種まいたのは、凍土に行く前のことだから―――もう、二ヶ月も前のことになる。エイザーのねーさんと一緒に、月の綺麗な夜にまいたんだ。

 ひまわりって、大きいのになると二メートルにもなるんだって。
 だからどれくらいおっきくなっているかって思って来てみたんだけど、一番伸びているので、まだ32センチしかなかった。あたしの膝にも届いてない。ヒオはちゃんと大きくなるって、保証してくれたけれど―――

 ヒオは相変わらず、商会の手伝いの方で忙しいっぽい。いずれ、父さんのあとをついで、立派な商人さんになるんだろう……けど。

 そんなヒオのことをうらやましいと思う人もいるし、ヒオ「が」うらやましい、と思う人もいる。
 自分のことを考えると、人のことをうらやましがったらいけないね、ってヒオは言ったけど、でも。

 誰かのことをうらやましい、と思うところから、始まるモノもあると思ったよ、あたしは。
 や、勿論、うらやましいってぐずぐず言ってるだけなら、さっさとデスヴァレーにでも言って、赤竜に食われてしまえばいいと思う。だけど、そうでないんだったら―――うらやましいんだったら自分もそうなるか、あるいはもっと別のことで負けないように、努力するだけのこと、だもんね。
 
 朱に交わったら赤くなる。あたしの周囲の人たちは、ホント無鉄砲で無茶しいばっかりで、あたしがしっかりして気をつけていないと、たちまち引きずられていってしまうから。

 どんなにうらやましいと思っても―――例えばお姉ちゃん達みたいな黒い髪、とか、ヒオのしていたレースの手袋とか―――でも、それを持っていたら、きっと今のあたしにはなっていない。
 うらやましいと思ったあとで、手に入れたのとは違うけどね?

 で、今日の晩御飯はヒオと一緒に知り合いの屋台で食べることにした。
 もちろん、ヒオのおつきの人たちはみんなまいてしまったけどね(笑)
EDIT  |  22:27  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2006.06.17 (Sat)

月光は流れる。

 ふい、と思いたって、遺跡まで足を伸ばしてみた。なんていう目的もなくって、ただ行ってみただけ―――のつもりだったんだけど、今夜はお月様がものそい、綺麗で。

 崩れかかった廃虚の中では、月光が湖の水みたいに、透明にたまっているように見えた。其れくらい、月の綺麗な夜だった。
 街と違って明かりもないし、砂漠と違って影を作るものがたくさんあるから、それで余計に光がはっきりして見えるんだろう。
 
 や、残った天井ぶち破る勢いで、みかづきのねーさんが落っこちてきたときには、さすがのあたしも魂消し飛ぶか、と思ったけどさ!(笑)
 でも、東の国のキモノ?って言うんだったっけ、あの、たっぷり布地使った袖の服。あれをひらひらっとさせてねーさんが降りてくる様子は、お話の中の天女さんみたいだったよ。

 でも、みかつきのねーさんのおかげで、「下」から見上げるお月様でなくって、「上」で見るお月様の姿も教えてもらえた。
 夜空に浮かんだ、葉っぱみたいなお月様。

 おんなじモノでも、ちょっと場所を変えると全然違って見える。

 もう滅びてしまった街に昔住んでいたヒトたちも、あたしたちと同じ月を見上げていたんだろうか。
 お月様も空の上から、ずーっと地上を見下ろしているんだろうか。

 もしそうだったとしたら、みかづきのねーさんとあたし、月光水とビスケットでお月見している様子は、一体どんな風に見えていたんだろうね。
EDIT  |  16:03  |  遺跡  |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2006.06.17 (Sat)

露天の楽しみ

 お買い物―――とか冷やかしっていうのとはちょっと違うかな。
 ものすごくいいものでなくっていいから、ちょっといいものがないかなって、特に目的もなくぶらぶらするの。

 ひさしぶりの都のバザールで、あたしが見つけたのは、短剣の鞘一つ。刻まれた意匠は見覚えのあるカタチ―――月と蓮花。
 中身の剣を見つけることはできなかったけど、ちょっと心当たりを探してみようって思った。
EDIT  |  03:03  |   |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2006.06.16 (Fri)

砂の海。

きんのしずく、ぎんのしずくがふるなかを、すなを踏んで一人で歩く。

……そしたら、今度はどこに行こうかな。
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2006.06.14 (Wed)

おセキハン。

 考え方が変わるのは、きっと、オトナになったしるしなんだって。
 だからシェンティのねーさんに、おセキハン炊いてもらったよ。小さい豆が入ってるのじゃなくって、唐辛子で赤くしたのだけど、おいしかった!

―――ってか、考え方が「変わる」んじゃないのかも知れない。

 シェンティのねーさんの生まれたとこでは、お米は水の中にいれて炊くんだって。
 だけどあたしのところでは、お米は脂かバターで炒めてから、ミルクの中に入れて煮込むものってきまってる。おんなじお米なのに、料理の仕方が全然違う。
 考えっていうのは変わるものではなくって、そうやって、別の料理を覚えていくみたく―――別の考え方「も」出来るようになるってことなのかもしれないって思った。

 凍土に行って、一人で食べないゴハンは楽しいって知った。
 だけど、一人で食べるゴハンのいいところを忘れてしまったわけじゃない。うまく書けないけど、そういうこと。

 ちょっとへしゃげていたせいかなあ、シェンティのねーさんに、「案内人辞めるのかと思った」って、心配されちゃったよ;;
 でも、ねーさんのおかげで、探していたトカゲの形した石や、珍しい紋様の刻まれた壁(のカケラ)を見つけることが出来たしね。これを依頼主の学者さんたちに売っぱらって、あとは―――そう。ねーさんに頼まれた、うんと甘い砂糖菓子、ターキッシュ・ディライトの作り方をブドゥールお姉ちゃんに聞いて、と。

 でもシェンティのねーさん、あんなに甘いモノを一体、誰のお土産にするんだろう……?
EDIT  |  00:34  |  砂漠  |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2006.06.07 (Wed)

夜盗と手帖と水の瓶。

初めのうちから、ちょっと変わったヒトだなあ、って思ってはいたんだ。そのねーさんのこと。だって、四六時中手帖をめくったり、なにか書き込んだりしていたんだもの。学者さんたちみたいに、珍しいモノがあったから書きとめる、っていうんでなくって、とにかく見たもの全部―――片っ端から、覚書みたいにして。

ヘンだなあって思った理由は、夜、埋めて冷やしておいた水瓶を取りに行ったときにわかった。そのねーさん―――代筆屋さんのワッヅのねーさんは、昔、頭をぶって怪我して以来、出会ったヒトのこととか場所とかを、覚えておくことが下手になってしまったんだって。
だから、今、話したあたしの名前も、一分たったら忘れてしまう。それじゃ大変だから、いろいろなことを手帖に書き付けていたらしい。

 そんなこんな、話しているうちに、リスティニアのねーさんも現れて―――そして、その男も現れた。歯の欠けた、風采の上がらない小男。

 馬が毒草食べたらしいって言って近づいてきたんだけど、その正体は夜盗。ウオタイ、って名乗ったっけ。どーせ偽名だろうけどさ。
 ウオタイの演技も大したモノだったけど、そいつの連れていた馬がまた、よく仕込まれていてさあ! 夜盗だって判った時点で、あたし、馬を抑えて逃げ足を封じようと思ったんだけど、さんざひきずりまわされちゃったよ!
 ウオタイの使った照明弾や、物音にも動じないんだもん、悔しいけど、ホントいい馬! ああいうのだったら、あたしも1頭欲しいなあ……。

 ワッヅのねーさんが、手帖に書き記した魔韻でウオタイの目をくらませてくれたおかげで、なんとか、被害は水の瓶3本ですんだけど。
 ……やっぱ、カンとかいろいろなまってるっぽいよ、あたし。ちょっと気合入れなおそう。

―――次に会ったとき、ワッヅのねーさんがホントにあたしのことを忘れてしまっているかどうか、確かめてみるのが楽しみだ。
EDIT  |  00:12  |  砂漠  |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2006.06.06 (Tue)

深夜の砂漠。

抜き身の大鎌を持った砂賊?を見かける。
君子危うきに近寄らず、っていうか、迂闊なことしたらまたあれこれ叱られそうだから、とりあえず走って逃げることとした。

追いかけられたので、目くらましに照明弾を一個使う。だわー、赤字ー;;
EDIT  |  23:39  |  砂漠  |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2006.06.05 (Mon)

寂しがりやさん(笑)

寂しがりやさん(笑)
 博物館に寄った帰り道、噴水広場でカレルのにーさんをひょいっと見かけた。なんかすごい噂を流して欲しそうな、ブルーな背中だったんだけど……。
 あたしが流そうと思っていた類の噂は、にーさん、いらなかったっぽいや(笑)

 お財布の中身は凍土の風より冷たくて、枯れたオアシスのなつめやし並みにへたれていたにーさんだったけど、それでもさすがにやっぱり、剣士さん―――というか、冒険者さんって言うか。甘えたさんだなんだかんだって言ってても、あたしよりは強いっぽい。

 なくすことが判っていても、それがどれだけ辛くてしんどいかってことが判っていても、やっぱり誰かを好きになれる。そんな自分でいることをあっさり受け入れてられる。

 ……あたしも。
 それくらい強くなれるといいんだけどな。
 つか、強くならないと、だ。

 そしたらあたし、前にあのロクでなしの星詠みが言ったみたくに、「灯台」であっても可哀想なんていわれずに―――思わずに―――いられるような気がするよ。
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2006.06.03 (Sat)

千年の約束。

一匹の猫の気紛れによって、世界は救われた―――。

 いやホントのハナシ(笑)。
 
 いつものように砂漠をさくさく歩いていたら、両目を隠した吸血鬼……て、自分で名乗っていたけれど、ホントにそうだったら簡単に正体明かしたりしないって言う気もするし(ほら、世の中には亜人や魔物だって見ると、猫まっしぐらでいざこざ起こしたがるヒトもいるわけだし、自分のエサだってとりにくくなるだろうし)、まあ、でも、自分で言うんだったんなら、ホントにそうなのかなあ?
 とにかく、吸血鬼だって名乗ったにーさんと、砂猫にばったり出会った。

 その砂猫っていうのがクワせもので、可愛い顔してにゃーにゃー言っていたくせに、中身は千年前の王様で!
 や、もちろんもう王様―――ハイルライトは死んでしまってるんだけど、死ぬときに、自分の国民を生贄とするかわりに、信じていた神様と、ひとつ、約束をしたらしい。

 自分が死んで千年たったら、よみがえること。強大な力を持って。

 でも、肝心のハイルライトの身体がなくなってしまっていて、それで仕方なく、一緒にミイラにして埋めてもらっていたペットのにゃん三郎の身体に宿って復活したんだって(笑)。

 ペットっていうけれど、でも。
 猫ってさ。

 たった一種類だけ、人間が家畜化するのに失敗したイキモノなんだって。
 つまり、肝心なところで、ヒトの言うことは聞かないんだ……(笑)

 風雲急を告げる辺りの気配の変貌に、びっくりしたのか騒動の匂いを嗅ぎつけたのか、ミカヅチのにーさんも駆けつけたけど、でも、最終的には吸血鬼のカウンティのにーさんが出したマタタビと高級ネコカンで世界は救われたよ。

 あとに残った猫のミイラは、街の博物館に持ってって、たぶん、ハイルライトだと思うミイラのとこに一緒に並べて展示してもらうことにした。 

【GalaMate】...★カウンティ...★ にゃん三郎 ハイルライト...★ミカヅチ
EDIT  |  23:37  |  砂漠  |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2006.06.01 (Thu)

翠の風のとおる道。

魔女のギズモのねーさんに、前に約束したとおり、空の道を―――散歩道を教えてもらったよ。

魔女は気紛れだったり気ままだったり、自分勝手だってよく話に聞くけどさ。
それはきっと、そうでないと風に乗ることなんて出来ないからじゃないかと思うんだ。
あんまり重たい心配事を抱えていたり、くよくようじうじしていたら、雲だって風に乗って流れるんじゃなくって、雨になってしまうものね!
EDIT  |  23:35  |  マルチルーム  |  TB(0)  |  CM(0)  |  Top↑

2006.06.01 (Thu)

りさいくるばとん!

だわー、書こう書こうと思っているうちに、随分ためちゃったよ。くれていたヒトごめんなさい。ちょっとずつでも書いてゆくねー。

0:あいつの名前を教えて下さい。
ピチカ。

1:ぶっちゃけあいつとどういう関係?
一緒に遊ぶ友達!

2:あいつを色で例えると?
やっぱ赤だよね(笑)。 いちごの真っ赤!

3:あいつを四字熟語で例えると?
天真爛漫。

4:あいつの良い所、ひとつ教えて。
一人でもさくさく冒険にいって、そこで遊べるところかなあ。

5:あいつの嫌な所、ひとつ教えて。
一人で行動できるとこ。

6:あいつに唄わせたい歌は?
うーん、クレヨン社「いつも心に太陽を」

7:あいつと遊びに行くならどこ?
どこだっておっけー! どんと来い!

8:あいつと一日入れ替われたら、何をする?
マッチ使わずに焚き火に火をつけてみる!(笑)

9:この場を借りて、あいつに言ってやりたい事があれば。
今度はなにして遊ぼうか?

― ― ― ―キ―リ―ト―リ― ― ― ―


0:あいつの名前を教えて下さい。
ギズモ。魔女って言ったら怒られたよ(笑)

1:ぶっちゃけあいつとどういう関係?
大道芸人とそのお客さん!

2:あいつを色で例えると?
証券用インクの黒(耐水・耐光性)。

3:あいつを四字熟語で例えると?
変幻自在。

4:あいつの良い所、ひとつ教えて。
芸達者なとこ!

5:あいつの嫌な所、ひとつ教えて。
すごく魔女らしいと思うんだけど、どうかなあ?(笑)

6:あいつに唄わせたい歌は?
Rhapsody 「Rage of the Winter」
出会ったのが死火山だったからね?

7:あいつと遊びに行くならどこ?
箒に乗って雲の上。空!

8:あいつと一日入れ替われたら、何をする?
もちろん、箒に乗って空飛ぶよ!

9:この場を借りて、あいつに言ってやりたい事があれば。
いつも悪戯されてばっかりだなんて思うなよ……?!(笑)

―キ―リ―ト―リ―


0:あいつの名前を教えて下さい。
フレッドウォード。

1:ぶっちゃけあいつとどういう関係?
ううーん……? 夢と現の狭間で出会ったり?
つか、一番脅えてるってどういうことさ!(笑)

2:あいつを色で例えると?
おなかの中に隠した黒のせいで余計綺麗に見える白。

3:あいつを四字熟語で例えると?
一炊之夢。

4:あいつの良い所、ひとつ教えて。
余計な立ち入りしてこないとこ。

5:あいつの嫌な所、ひとつ教えて。
背が高い。

6:あいつに唄わせたい歌は?
林克洋「みみーのうた」
同じアルバムにはいってる、葛生千夏さんの「いろいろいろいろ」でもおっけー(笑)

7:あいつと遊びに行くならどこ?
夜の砂漠の遺跡で、お酒でも飲みながら語り明かそうか。

8:あいつと一日入れ替われたら、何をする?
次の日、筋肉痛で苦しむように、ものすごくアクティブに走り回ったり木に登ったりしてやる。

9:この場を借りて、あいつに言ってやりたい事があれば。
お使い鴉ばっかでなくって、たまには外に出ておいで?(笑)
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