2007.02.28 (Wed)
水を呼ぶ石
ニュアージュの嬢さんに刺激された、っていうんじゃないけれど。
凍土へ渡る前に、ちょっと迷宮の―――そんなに深いところでなくって、ほんの入り口あたりのところ―――を、覗いてみることにした。地図を作りがてらに、行っておきたいところもあったし、ちょうどぼたんのにーさんが迷宮に探し物があるって言っていたし。
にーさんの探し物は、雨乞いに使う水を呼ぶもの。一番いいのは、古い木、らしい。迷宮っていうのは地下にあるから、そういう意味でも「陰の気」である、水を呼ぶのに向いているんだって。
……まあ、陰陽師さんのにーさんと一緒にいると、水ばっかりでなくって、アレやコレやソレっぽいものも、わらわらくっついてくるわけなんだけど……!(笑)
ああいうのも、職業病っていうのかなー。
凍土へ渡る前に、ちょっと迷宮の―――そんなに深いところでなくって、ほんの入り口あたりのところ―――を、覗いてみることにした。地図を作りがてらに、行っておきたいところもあったし、ちょうどぼたんのにーさんが迷宮に探し物があるって言っていたし。
にーさんの探し物は、雨乞いに使う水を呼ぶもの。一番いいのは、古い木、らしい。迷宮っていうのは地下にあるから、そういう意味でも「陰の気」である、水を呼ぶのに向いているんだって。
……まあ、陰陽師さんのにーさんと一緒にいると、水ばっかりでなくって、アレやコレやソレっぽいものも、わらわらくっついてくるわけなんだけど……!(笑)
ああいうのも、職業病っていうのかなー。
【Gala Mate】⇒...★ぼたん
2006.12.11 (Mon)
負を喰らう。
魔法使いっていうのは、ロクでなしだ。
誰がなんと言ったって、あたしがその気になるまでは、この考えは変えるつもりはない。
で、この日あたしが迷宮で、出会ったヒトもその例外ではなか―――いや、そもそも「ヒト」だったんだろうか? ダズンニードル。あたしは名前を名乗らなかったから、あたしのことを「標子」しるべこ、と呼んだ、“負”を喰らうのが好きな妖術師。
―――魔法使いは名前を使って魔法をかけるから、名前を渡してはいけないってばーちゃんは言ったけど。
名前を「つけられてしまう」のも、ホントはいけないことだったんだろうか。
ともあれ、あたしは迷宮の一箇所で、言いつけられた仕事……七つカどの星もった魔法陣の筆写を果たして、妖術師はそれを見守ってくれた。
破魔のアヤカシ、といっていたから、その陣が発動したのは、妖術師のせいではないんだろう。
幻の水に溺れかけたのを助けてもらったお礼、ってわけじゃないけれど、あたしは自分の中にあった“負”を、化鳥の術師に食べてもらった。
だから、ずいぶん楽になった。
すごくたくさんのモノを溜め込んでしまっていたらしい。今年もずいぶん、いろんなことがあった―――いろんなものをなくしてしまったから。
ちょっと前のあたしだったら、たとえそれが“負”であっても、自分にとっていやなものであっても、渡すことはしなかったと思うんだけど。
あたしはそれだけ、へたれになったってことなのかな……。
それでも。
ヒトの心が形を持たないのであれば、どんなものだって、包み込めてしまうはずなんだ。
だったら、あたしにだって、できる、はず。
誰がなんと言ったって、あたしがその気になるまでは、この考えは変えるつもりはない。
で、この日あたしが迷宮で、出会ったヒトもその例外ではなか―――いや、そもそも「ヒト」だったんだろうか? ダズンニードル。あたしは名前を名乗らなかったから、あたしのことを「標子」しるべこ、と呼んだ、“負”を喰らうのが好きな妖術師。
―――魔法使いは名前を使って魔法をかけるから、名前を渡してはいけないってばーちゃんは言ったけど。
名前を「つけられてしまう」のも、ホントはいけないことだったんだろうか。
ともあれ、あたしは迷宮の一箇所で、言いつけられた仕事……七つカどの星もった魔法陣の筆写を果たして、妖術師はそれを見守ってくれた。
破魔のアヤカシ、といっていたから、その陣が発動したのは、妖術師のせいではないんだろう。
幻の水に溺れかけたのを助けてもらったお礼、ってわけじゃないけれど、あたしは自分の中にあった“負”を、化鳥の術師に食べてもらった。
だから、ずいぶん楽になった。
すごくたくさんのモノを溜め込んでしまっていたらしい。今年もずいぶん、いろんなことがあった―――いろんなものをなくしてしまったから。
ちょっと前のあたしだったら、たとえそれが“負”であっても、自分にとっていやなものであっても、渡すことはしなかったと思うんだけど。
あたしはそれだけ、へたれになったってことなのかな……。
それでも。
ヒトの心が形を持たないのであれば、どんなものだって、包み込めてしまうはずなんだ。
だったら、あたしにだって、できる、はず。
【Gala Mate】⇒...★ダズンニードル
2006.12.09 (Sat)
魔法陣
ちっちゃいと、得することもあるっていうけれど、あたしにはやっぱりソンすることのほうが多いような気がする。や、あくまでも「あたし」の思うこと、だけどね。
きっかけは焚き火のそばでの休憩時間。隊商にいた魔法使いの一人が、あたしがちっちゃく見えるからって仕事ちゃんとできるのかって難癖つけてきて、まあ、あとは売り言葉に買い言葉。
だったらピラミッドでも迷宮でもなんでも降りていって、そっちの言うモノ見つけてきてあげるよ、ってことになって―――
そうなった。
迷宮の奥での探し物。魔法使いの教えてくれた「探し方」を手がかりに特別のカタチした魔法陣を探して、それを紙に写し取ってこい、って。
それぐらい簡単じゃーん、って思ったんだけど、でも、ホント魔法使いってロクでもない。
教えてくれた「手がかり」になる魔法陣っていうのは、みんなあたしの背よりも高いところに刻まれたモノだったんだもの! 途中で出会ったアーヴィンのおっちゃんに手助けしてもらわなかったら、いったいどうなっていたことやら。
二重の円環に、七つカドのある星が刻まれたその魔法陣。
長い間見つめていると、目がくらくらしてる。
アーヴィンのおっちゃんは冒険者っていうんではなくって、好奇心旺盛な旅人なんだそうだ。でも、ここは好奇心だけで入ってこられるような場所でない。あたしみたいにどんなことからも逃げ切ってみせるとか、正反対によっぽど自分の腕に自信があるか。
さて、おっちゃんの場合はどっちだったんだろう?
きっかけは焚き火のそばでの休憩時間。隊商にいた魔法使いの一人が、あたしがちっちゃく見えるからって仕事ちゃんとできるのかって難癖つけてきて、まあ、あとは売り言葉に買い言葉。
だったらピラミッドでも迷宮でもなんでも降りていって、そっちの言うモノ見つけてきてあげるよ、ってことになって―――
そうなった。
迷宮の奥での探し物。魔法使いの教えてくれた「探し方」を手がかりに特別のカタチした魔法陣を探して、それを紙に写し取ってこい、って。
それぐらい簡単じゃーん、って思ったんだけど、でも、ホント魔法使いってロクでもない。
教えてくれた「手がかり」になる魔法陣っていうのは、みんなあたしの背よりも高いところに刻まれたモノだったんだもの! 途中で出会ったアーヴィンのおっちゃんに手助けしてもらわなかったら、いったいどうなっていたことやら。
二重の円環に、七つカドのある星が刻まれたその魔法陣。
長い間見つめていると、目がくらくらしてる。
アーヴィンのおっちゃんは冒険者っていうんではなくって、好奇心旺盛な旅人なんだそうだ。でも、ここは好奇心だけで入ってこられるような場所でない。あたしみたいにどんなことからも逃げ切ってみせるとか、正反対によっぽど自分の腕に自信があるか。
さて、おっちゃんの場合はどっちだったんだろう?
【Gala Mate】⇒...★アーヴィン
2006.11.28 (Tue)
月の目印。
月の文様が刻まれたプレートを追いかけて遺跡をうろうろしていたら、見事、トラップにはまって地下に―――迷宮にまで転がり落ちた。
新月から順番に、十四夜の月までふくらんでいって、そこからまた突然新月に戻ってしまうプレート。なんかすっごく意味がありそうだ。そう思って。
落ちた時に、ちょっと肩痛めただけですんだのはラッキー。
でもって、落ちたところ、地下の通路で。
あたしは、ちっちゃな満月を―――蛍の色に光るちいさなキノコをたくさん見つけたよ。
新月から順番に、十四夜の月までふくらんでいって、そこからまた突然新月に戻ってしまうプレート。なんかすっごく意味がありそうだ。そう思って。
落ちた時に、ちょっと肩痛めただけですんだのはラッキー。
でもって、落ちたところ、地下の通路で。
あたしは、ちっちゃな満月を―――蛍の色に光るちいさなキノコをたくさん見つけたよ。
2006.09.03 (Sun)
一年。
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